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2014年4月30日 (水)

こんなことが起こるなんて!!

  
 

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昨日の午後、新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で
”国境なき子どもたち(KnK)写真展「壁に閉ざされた誇り高き子どもたち」撮影 ハービー・山口”
を見てきました。
 
ギャラリーに入ってまず説明文を読んでいると奥のほうから聞こえる話し声、
ふと見るとハービーさんと若いお客さんが話をしていたのでした。
「ラッキー、今日はハービーさんが在廊してる、後でお話を伺おうと!」、
モノクロの美しく力強い、でも優しい目をしたパレスチナの人たちの写真を見ていると、
声が近づいてきました。
 
そしたら、「いい鞄ですね」と、まさかのハービーさんから声をかけられたんです!!
びっくりして振り向くと、さっきまで奥で会話していた御一行がボクの目の前に。
「これどこのでしたっけ?」とハービーさんがさらに尋ねてこられたので、
メーカー名がとっさに出ず、あわててふたを開けて目に入ったShinpei Asai Modelのえーと、
ってあたふたしながら、あっヘミングスのなんて話してると、「どんなカメラをお持ちなんです?」と
R-D1sをとりだすと、初代R-D1の発表会の時にハービーさんが、この時は珍しく司会を頼まれた、
なんて思い出話をしてくれました。
 
 
 

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そのあと、この写真展の一点目だけが40年前のロンドン時代にクエート旅行で撮った
パレスチナの女学生で、昨年パレスチナでの滞在時には今では60歳くらいになっているだろう、
その女性にもしかしたらすれ違うんじゃないかと思いながら撮影していたとのこと。
 
ほかにもパレスチナの人々のとてもフレンドリーに撮影に応じてくれたことや、
ロンドン時代のこと、愛用のライカのことなどたっぷりと、でも1時間以上があっという間に過ぎ、
その間に一緒に記念撮影もしてもらい(撮って頂いたのは、親子で見に来られ、首から
コンタックスGをぶら下げた中学生!!の男の子)、そろそろハービーさんがお帰りになるとき、
席を立つと横のテーブルの上に置かれていた本やパンフレットを、ハービーさん自ら
ささっと直して行かれました。
 
以前ハービーさんのエッセイで自分のラジオ番組の収録前に、ゲストが気持ちよく
いられるようにスタジオを、スタッフ任せではなく自分で掃除してたということを
思い出しました。
あとで、そのことをお話ししたら、ご自身は「几帳面な性格ではないけど、あれらが
きちんとしてないと乱れにつながり、写真展の質を落とし、お客さんにも失礼にあたるから」
なんてことをおっしゃり、その姿勢を見習わなくちゃと思いました。
 
で、ギャラリーを出る時、もう一人いっしょにお話をしていて、ぴかぴかのM3を持ち、
フィルムの素晴らしさをたっぷり聞かせていただいた写真学校の生徒さんは、
もう少し残るとのことで、ハービーさんと二人でギャラリーを出ました。
 
新宿御苑の駅がすぐなので、そこまでご一緒できてなんて幸運なんだろうと思っていたら、
「こっち、こっち」と駅とは別の方向へ??
そこは駐車場で、なんとハービーさんがボクを、ボクの車を止めた新宿駅近くまで
ハービーさんの運転で送っていってくださると・・・!!
えっ、まさか、信じられない!
 
それからまるで夢のような時間が・・・、ずっと憧れてた写真家さんの助手席にボクが座り
二人で話をしている!!
 
ハービーさんの用事で近くのギャラリーに寄って、そのあと新宿駅までのあいだに、
さらにいろいろ話し、奥さんがボクと一つ違いで、実家が隣町とか何かご縁を感じました。
そしてボクが「見ていて人が幸せになれるハービーさんのような写真を撮りたい」って
聞いていただいたのも嬉しかったです。
 
ボクにとって一生忘れられない一日でした、こんなことがあるんだ。

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コメント

なんと素晴らしい出会いなのでしょう!
ハービーさんの人柄もなんとなく分かって、自分も嬉しくなってしまいました。
美瑛で有名な写真家だからと言って、人の敷地にどうどうと入るような人もいるらしいですけど、
やっぱり、本当にすごい人は低姿勢で気さくなんですね。
自分もjutoraさんのような出会いを期待して、セイケさんの展示会に行きましたが、残念ながら
ご不在でした(笑)

投稿: gagagah | 2014年4月30日 (水) 23時56分

gagagahさん

ありがとうございます。
まるで夢のようでしょ!

ハービーさん、本当に気さくな方で、そのお人柄から
たくさんの人たちから素敵な笑顔を引き出しているんだと
実感しています。

東京の近くに住んでいることが幸いして、いくつもの写真展を
見に行き、何人かの著名な写真家さんに直接お話しすることが
ありましたが、今回のことはいまだに信じられないようです

投稿: jutora | 2014年5月 1日 (木) 00時54分

素晴らしい時間を過ごされましたね。
きっとjutoraさん自身の写真に対する気持ちや姿勢にも大きな刺激になったことでしょう。

ホンモノを観る。パワーのある人と向き合う。
とても大事なことですよね。

羨ましいな~

投稿: ノースマン | 2014年5月 1日 (木) 11時02分

ノースマンさん

ありがとうございます。
ホント素晴らしい時間でした。

ハービーさんの被写体に向き合う時の心構え、
相手の幸せを願い、自身の人格をかけて対峙する姿勢は
とっても尊敬せずにはいられません。

ものすごい刺激になっています。

投稿: jutora | 2014年5月 2日 (金) 00時20分

すごい出来事でしたね!
写真展だお話できることはあっても、
まさか車に乗せてもらえるなんて!
僕もGR PARTYのワークショプの時に、
ご挨拶程度の会話をさせてもらいましたが、
なんと羨ましいことか!!
この出会いでjutoraさんの写真にどんな
影響が出てくるのか、楽しみです。

投稿: marikichi10 | 2014年5月 2日 (金) 22時52分

marikichi10さん

そうほんとにびっくりなんです。
GR PARTYのときは、ハービーさんと横木さんが
すぐ近くにいらしたのですが、話すことは
できませんでした。

偶然なんですが、強く思っているとより偶然が
起こりやすいとか・・・

ここ半年くらい、声をかけて正面から人を撮りたいと
思うようになり、それがこの出会いにつながったのかなぁ
なんて妄想してます(笑)

投稿: jutora | 2014年5月 3日 (土) 00時44分

ああ、なんて羨ましい!
(TДT)
ああ、

ああ、

ああ、

言葉になりません。
(TДT)

投稿: Danjun | 2014年5月 3日 (土) 09時03分

Danjunさん

自分でも何が起きてるのか
よくわからないままの時間でしたから
言葉になりません(笑)

Danjunさんもグループ展のDMに採用おめでとうございます!

投稿: jutora | 2014年5月 3日 (土) 17時35分

素敵な出会いがあったのですね。
私も出会いを強く想い続けているのですが、なかなか出会えません。
あやかりたいです!

投稿: ゆづ吉 | 2014年5月 5日 (月) 23時59分

ゆず吉さん

その想いはきっとかなうと思います。
どこかでつながってる糸を、引ききれてないんでしょうね。
ボクからも念をお送りしたします!

投稿: jutora | 2014年5月 6日 (火) 23時38分

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