GR ! ..人生という名の列車
噂通り新いGRの発表があって、ネットではたいへん盛り上がっていたものの、ボクは仕事が忙しくていろいろな記事を見るのが精いっぱいで、写真を撮る時間もなくブログの更新もままならなかった。
2011年秋、HOYAからカメラ部門のペンタックスを買収したリコー。翌2012年3月GXRのA16 24-85mmユニットを最後にリコーブランドの製品がずっと出ていなかった。その間ペンタックスブランドはテレビCMもリコーイメージキャラクターの向井理で展開し、順調に新製品を発表してきました。リコーだいじょうぶか?そんな不安がよぎってきたこの頃、3月にはニコンからAPS-C、28mm相当F2.8単焦点のコンデジCoolpix Aが発売され、まるで次期GRDのスペックのようで先を越され、さらに次期GRDがあと出しで負けたら沈んでいきそうでした。
が、先々週発表されたGRはそれらの杞憂を吹き飛ばす会心の出来。APS-Cセンサーを搭載しながら、それよりはるかに小さい1/1.7型センサーのGRD4と比べて、横幅がわずかに大きくなっただけで今までのGRDのフォルムを崩さずこの大きさに仕上げたのはたいへん驚きです。そしてボクにとって何よりうれしいのはISO 256,000まで設定可能な高感度。暗いところをよく撮るのでこれはとっても嬉しい。
ただここまで来るのに、複雑な社内事情があったのではないかと推察します。買収前にリコーが大規模なリストラを行ってからペンタックスと統合するみたいな社長のコメントがあったし、ペンタクスも業績悪化でHOYAに買収されるも、HOYAの興味は内視鏡などの医療部門だけで、カメラ部門はお荷物みたいな扱いだったし。
いろんな人の汗と涙の結晶、リコーの渾身の一品。そんなことを思いながら発表までの模様を思い描くとうるっとしそうになるのはちょっと酔っているせいか・・・
馬場俊英で「人生という名の列車」
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