師走、別に師走だからというわけではないけど、ちょっと忙しい。だいぶ更新が滞ってしまいました。
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間が開きましたが、先月の静岡旅行の続きです。2日目は大井川鉄道のSL列車の旅を楽しみました。
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現在、JR北海道、東日本、西日本、真岡鉄道でもSL列車の運転がありますが、ここ大井川鉄道ではそれらに先駆けて約30年前から運転を行ってます。その当時、私がまだ小学生の頃、乗りに来たので実に30年ぶりの再訪となりました。
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汽笛の音、石炭の匂い、シューシューッというドラフト音,懐かしさがこみ上げてきます。私がまだ赤ん坊の頃、愚図った時は家の裏にあった駅に連れて行き、汽車を見せると泣き止んだそうです。5歳くらいまではSLが走っていました。
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そんな思い出深いSLと共に、大井川鉄道で私の興味を引くのは、SLが牽引する客車。旧型客車と呼ばれる、戦後から昭和30年代に製造された車両で、その一番の特徴はドアが手動。走行中に(開けるなと注意書きがありますが、やろうと思えば)開けられるんです!
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旧型客車が現役の頃は、夏など暑いときは、普通にドアを開けっ放しで走っていました。駅に到着するとき、まだ列車が止まりきらないうちに、颯爽と降りていく大人のまねをして飛び降りたはいいものの、転んで駅員さんにおこれられたりしました。
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現在各地で復活運転をしているSLが牽引する客車のほとんどは、昭和50年代以降に製造された新型で、自動ドアに、クーラーも装備され快適ですが、”あの頃”に浸るにはちょっと物足りない。逆に大井川鉄道ではそんな新型客車は1両もありませんでした。夏には天井の扇風機が活躍しているのでしょう。
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幼い頃、一駅隣の祖母の家に行くときに、板張りのニスの匂いがする客車はシーンと静まり返り、汽笛の合図で連結器のぶつかり合うガチャガチャガチャという音が先頭から近づいてきて、自分の乗った車両にその音が響くと、ガタンと動き始めました。
そんな遠い記憶が蘇ったSLの旅でした。
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