鹿島鉄道 7 消されていくもの
仕事が忙しくてブログの更新が滞ってますが、3月31日で廃止になった鹿島鉄道のその後が気になり、何度か足を運んでいます。
石岡、常陸小川などの有人駅は駅の解体が進み、ほぼ更地に近くなってます。ほんの2ヶ月前までは列車がお客さんを乗せて走ってたとは思えないほどあっと言う間に変貌してきました。石岡駅の変化を追ってみました。
・廃止前
06年3月廃止の1年前、国交省に廃止届けが出された直後ですが、交換用の新しい枕木が積まれています。
・4月11日
廃止から約10日、普段どおりに見えますが
ホームに面した線路の一部と隣の線路が撤去されてます。奥を見ると
車庫への線路も撤去されてました。
・4月21日
キハ602の後ろに停まっていたKR502、503の2両が消えてました。その場で解体されたそうで、そこの線路がゆがんでいます。
ホーム屋根の瓦がなくなり、機関区の建物が蟹バサミのような重機で今まさに壊されてるところでした。奥の車庫は跡形もなく更地になっていました。
・4月27日
4月27日にはホームの屋根がなくなり待合室などホーム上にあった物が階段以外綺麗になくなってました。
機関区も完全に姿を消していました。
・5月23日
更に一ヵ月後、ホームも階段部分を残して完全に更地に。ぽつりとキハ602だけが残ってます。引き取り手がなく解体の予定だったのですが、あるファンの方が引き取り交渉を行っていたそうで、残っていたのですが、ここから搬出に予想以上の費用がかかり断念したらしい・・・。まもなく解体か。
何十年も前に廃止になったような鉄道の遺構は見たことがありますが、現役→廃止→撤去と現在進行形で目撃するのは初めてでした。
昔観た映画で何かの弾みでタイムスリップし、元の世界とはわずかな差で遅い時間に紛れ込んだ人たちが、景色は変わらないけど誰もいなく、やがてパックマンのような口だけのものが遠くのほうから景色を食べていく。慌てて何とか元の世界に戻るなんてストーリーでしたが、題名も出演者も覚えていないそんな映画を思い出しました。
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コメント
鹿島線って色々な車両が混在しているのですね。
乗ったことも見たことさえ無いですが、切なく感じますね。
投稿: hiru-ne-neko | 2007年5月27日 (日) 13時09分
hiru-ne-nekoさん
自分で使っていた鉄道ではないのですが、昭和を感じさせるローカル線の風情が気に入ってたんですよ。子どもの頃自宅前を走っていた線路に通じるものがあったんですね。
それにしても廃止からあっという間に更地に変わっていくのを目撃すると、確かに切ないですね。
投稿: jutora | 2007年5月27日 (日) 21時30分